いちごの収穫量54年連続日本一の栃木県とせんべい消費量2年連続日本一の宇都宮市。この2つが結びついたら、きっと美味しいものが出来ると思い「いちごおかき」を作りたいと考えた昨年末。
栃木と言ったらやっぱりいちご!甘酸っぱいいちごとせんべいのしょっぱさが混ざれば、美味しいはず?!想像するだけでも楽しみ!!
ということで、鈴雅製菓さんにお願いをしまして試作品を何度か作ってもらっておりました。
そして何度か試作をした結果・・・【いちごは生で食べたほうが美味しい】という結論にいきつきました。
生のいちごを使ってつくるお菓子作りは本当に難しい・・・いちごの加工品を作るとなるとどうしても定番のジャムになってしまうのがわかりました。
いちごクッキーやいちごチョコなどはすでに商品としてありますし作れそうな気がしますが、生のいちごを使ってないですよね・・・ジャムやドライ加工されたいちごを使用して作っているイメージです。フリーズドライにするには加工に技術や費用がかかり、手間暇もかかります。
生のいちごを使ってお菓子を作ってみて分かったことは
・変色しやすい ※熱を加えると黒くなる
・ほぼ水分で出来ているので加工すると量が減る
・・・やはり生のままで焼き菓子に使用するのは向かないということでしょうか。
今回製作したあげもちも、ほんのりいちごの風味と色はでましたが、生のいちごを大量に使ってできたお菓子が【ほんのりいちご風味】というのはあまりにもインパクトがなく、残念な結果と言わざるを得ません。
でもでも、せっかくチャレンジしましたので記録を残します。
商品名は「いちごおかき・栃木味」です。
山川農園の栃木県産とちおとめをたっぷり使用し、鈴雅製菓工場のおかきに練りこみました。
練りこむタイミングや量などを何度か試しましたが、結局は同じ。
熱が入り、焼くと黒くなりいちごが入っているのか分からなくなります。
完成品がこちら。
いちごを全く感じさせないごつい見た目をしています。
これでいちごあげもちっていっても・・・いちご?ってなっちゃう。
生地にいちごがたっぷり混ざっているので、中は(ほんのり)いちご色です。
味は美味しいので、塩味の揚げもちとしてなら普通に売れる味ではあります・・・が、生のいちごを大量に使用していることを考えると、コストパフォーマンス含め商品化は難しい。
着色料を使えば綺麗な色味になりますし、いちごパウダーを使えばしっかりいちご味になりますが・・・それでは生のいちごを使う意味がなくなってしまいます。
というか・・・着色料とパウダーで作っちゃえば「いちごおかき」は完成しちゃうんです。
でもね・・・私たちのつくりたいご当地お菓子ってそういうんじゃないんですよ!!!
ご当地のコラボ商品で生のとちおとめに拘りたかったので断念しました。
そしてこの後、いちごでなくなにか違うものを使って作れないかと考え、生のねぎにらを使用した「ねぎにらおかき」の誕生につながります。
現在マクアケサイトにて「新たなご当地おかき誕生?!栃木の老舗製菓工場×消滅危機の野菜ねぎにら農家コラボ」というプロジェクトで「ねぎにらおかき」の応援購入受付中です!
いちごおかきの製作を経て作られた「ねぎにらおかき・宇都宮味」応援よろしくお願いします!