栃木県で夏休み最後のお出かけ先にオススメのイベントが、栃木農業総合研究センター公開デーです。毎年8月第4土曜日に開催されるこのイベントは、最新の農業についての研究成果を間近で見学でき、美味しい農産物の試食や購入も楽しめる貴重な機会となっています。2025年は創立130周年の記念開催ということもあり、例年以上に充実した内容で開催されました。

実際に参加した体験をもとに、このイベントの見どころや参加時の注意点、参加する際の注意点などを詳しくレポートしていきます。
年に一度の貴重な公開デー、今年は既に終了してしまいましたが、次回行かれる方の参考になれば幸いです!
栃木農業総合研究センターとは?
栃木県農業総合研究センターは、1895年に栃木県立農事試験場として発足した歴史ある研究機関。2024年に農業試験場と農業環境指導センターが統合し、現在の形となりました。これまでに数多くの新品種・新技術を開発し、栃木県農業の発展に大きく貢献している施設です。
2025年の農研センター公開デーの基本情報
- 開催日時:2025年8月23日(土)8:00〜13:00
- 参加費:無料
- 駐車場:無料
- 開催場所:栃木農業総合研究センター※通常は一般公開されていません。
栃木県宇都宮市瓦谷町1080 ※GoogleMapでは「栃木県農業試験場」と出ます。
イベント開催日が近づくと栃木県のホームページに公開デーの詳細が掲載されます。
イベントの詳細を事前に確認してから訪れるのがおすすめです。
当日の様子と見どころ
駐車場
駐車場は2箇所あり、どちらも無料。
- 市道沿いのセンター手前にある駐車場
- センター本館前の駐車場
センターのある場所は小高い場所になるため、手前の駐車場からは少し歩いた先にある階段を登ることになります。小さなお子様や高齢の方がいる場合は、本館に近い駐車場を選ぶのがベターでしょう。
ただし、駐車台数には限りがあるので歩いても大丈夫な人は手前の駐車場の利用を心掛けた方が◎
本館(多目的ホール)
本館では以下の展示・イベントが行われていました。

- 研究成果発表展示:最新の農業技術や品種改良の成果
- 130周年企画展示:センターの歴史と功績を振り返る特別展示
- とちまるくんふれあいタイム:栃木県マスコットキャラクターのとちまるくんが登場!
スペシャルゲスト?なかがわ水遊園の「なかっぴー&こなっぴー」もいました。 - 生産物の販売:農研センターと農業大学で採れた生産物を販売
10:45頃には既に完売していました。
果樹園で梨の食べ比べ
果樹園は本館から約500mと少し離れた場所にありました。公開デー当時は全国的に猛暑日…頑張って歩いて行った先には美味しい梨が待っていました。

果樹園の体験内容
- 梨の食べ比べ:5種類の梨を同時に試食
筑水・おりひめ・幸水・はつまる・蒼月の5品種を食べ比べることができました。 - ぶどうの試食:シャインマスカットの試食
- 研究成果展示:果樹栽培技術や新品種の紹介
- 農産物販売:幸水梨の販売(1袋500円)
- 果樹園ではたらくくるま展示:珍しいはたらく車の展示

最近気になっていた「はつまる」という品種が食べられて嬉しかったです。「はつまる」は幸水よりも早くに収穫を迎える梨で、酸味は少なめでほどよい甘みと香り、シャキシャキというよりサクサクとした食感が特徴的でした。

シャインマスカットの試食もあり、その横では価格アンケートを行っていました。写真のシャインマスカット、いくらなら買いますか?

梨の販売もしていて、重みのある美味しそうな幸水梨が4個入って500円!食べ比べで食べた梨がおいしかったのもあり、迷わず購入。
果樹園ではたらく車の展示もされていました。普段なかなか見ることができない乗り物の展示って、見るだけでも楽しい!しかもこの展示されてる車もれなく全部かわいい。
その他の施設・イベント
センターには広大な敷地内に様々な研究施設が点在しており、それぞれの施設で専門的な展示やミニセミナー、体験イベントが開催されていました。
花の温室
花の温室では、無料のひまわり摘み取りに花の種当てゲーム、あじさいの新種開発についてのミニセミナーを開催。
野菜の温室
野菜の温室では、カボチャ重さ当てクイズにオモチャカボチャ釣り、アスパラガスの豆知識ミニセミナーにパワースーツ着用体験を開催。
生物工学棟
生物工学棟では、いちごとニラと梨から一つ選んでDNA抽出体験ができる体験コーナーがありました。ニラが一番難しいらしい。もしかしたらここで自由研究もできてしまうのでは…?
ふれあい広場
休憩所や出店が集まる広場も用意されていました。休みながら水分補給やお腹を満たすことができました。
130周年記念タイムカプセル封入式
ふれあい広場で12:00から行われたタイムカプセルの封入式は、公開デーイベントのハイライト。

各施設から集まったメッセージをタイムカプセルに封入し、センター長が10年後の開封を約束する式典でした。とちまるくんも参加して、温かい雰囲気に包まれた素晴らしい時間でした。
参加時の注意点と攻略法
服装・持ち物の準備
- 帽子・日傘は必須:夏の屋外イベントのため熱中症対策は必須
- 歩きやすい靴:広い敷地内を歩き回るため、歩きやすく汚れても良い靴がオススメ
- 水分補給:各施設に冷たい麦茶も用意されているが、持参推奨
時間配分のコツ
早めの到着が重要です!人気の体験イベントやミニセミナーは整理券制で、遅く到着すると参加できない可能性があります。また、先着のプレゼントなどもあったので事前にしっかり案内を見て、当日回るスケジュールを考えておくのが◎
農産物購入のポイント
人気の農産物は早めに完売することがあります。今回は本館入口の販売コーナーが完売していてましたが、果樹園では梨の販売をしていました。完売と掲示されていても他の場所で売っているかも!
来年以降参加される方へのアドバイス
- 事前にイベント詳細をチェック:公式インスタグラム(@tochigi_narc)で最新情報を確認
- 参加したいセミナー・体験を事前にリストアップ:効率的に回るため
- 開始時刻の8:00から参加:人気イベントの整理券確保のため
- 熱中症対策をしっかりと:帽子・日傘・水分は必携

各所に冷たい麦茶が設置してありました。センターの職員さんありがとうございました!
栃木の農業を身近に感じられる貴重なイベント
栃木県農業総合研究センター公開デーは、最新の農業技術に触れながら、美味しい農産物も楽しめる素晴らしいイベント。研究者の方々の熱意ある説明を聞きながら、普段は見ることのできない研究施設を見学でき、子どもから大人まで学びの多い一日を過ごせます。

公開デーは例年8月第4土曜日の開催。イベント開催についての案内は栃木県農業総合研究センター公式インスタグラム(@tochi_noushi)で6月上旬にお知らせがあがるので、ぜひフォローしてチェックしてみてくださいね。
しっかりと準備を整えて参加すれば、より充実した時間を過ごせること間違いなし。栃木県の農業の未来を感じられるこのイベント、多くの方にオススメです!