シャインマスカット、甘いのは?緑?黄色?美味しいぶどうを食べたい!

シャインマスカット甘いのどの色?オススメの保存方法_アイキャッチ

大粒でパリッとした食感、強い甘みと香りが特徴のジューシーで爽やかな美味しさ。
甘くて美味しい「シャインマスカット」は今や知らない人はいない、世代問わず人気のぶどうです。

スーパーで売られているシャインマスカッは鮮やかな緑色のものが目立ちますが、直売所で売られているものは黄色いものが多いかも…?何が違うんでしょう?美味しいのはどっちなのか、見分け方について調べてみました!最後の方では、美味しさを保つ保存方法もご紹介します。ぜひ最後まで読んで行ってくださいね。

人気の理由

ぶどう畑になっているシャインマスカット
シャインマスカットって美しいですよね!

今をときめくシャインマスカットは「安芸津(あきつ)21号」と「白南(はくなん)」の交配から育成された皮ごと食べられる黄緑色のぶどうの品種です。
2006年に品種登録され、2011年に市場にデビュー。そこからはあっという間に人気が加速しました。
ここ5年で人気、売上、知名度が最も上がったぶどうです。
ここまで人気が出たのは、皮ごと食べられる種が入っていない、まるごとそのまま食べることが出来るので「面倒がない」というのが最大の理由だと思います。

美味しくて「面倒でない」

皮ごと食べられて、種がないという「面倒がない」と思われる2つの点をあげましたが、どちらかというとやはり「種がない」というのが一番「面倒がない」と思える点ではないでしょうか?
ところがどっこい、シャインマスカットはもともと種のない品種ではないんです
ジベレリン処理という作業を行うことで種をなくしています。

「ジベレリン処理」とは、ジベレリン溶液に、ぶどうの花を一房一房浸してゆく作業のこと。
ジベレリンは植物ホルモンの一種で、ジベレリン処理を行うことでぶどうに2つの作用を起こします。

2つの作用とは【ぶどうを種無しにする】【ぶどうの粒を大きくする】
消費者にとってなんとも嬉しい作用を起こしてくれます。

果実は受粉をして実を作りますが、ぶどうはジベレリン液につけることで実ができます。受粉をしていないので、種なしぶどうができます。

ジベレリン処理はジベレリン溶液が入った容器にぶどうの房を一房ずつ浸していく作業です。
これは生産者たちにとってはとても大変手間のかかる作業になります。しかも処理を施すタイミングもかなりタイトで、種ありのままでよければしなくてもよい作業。それを生産者が手間暇をかけてこの処理を行うことによって、そのまま手軽に食べれる種なしの美味しいぶどうが出来上がってるんですね!

シャインマスカットがここまで人気になった理由には、美味しさだけではなく、生産者の努力があってこそ、だったんですね~!

ということで、実はシャインマスカットには種ありと種なしがあります。美味しさや甘さに差は出るのでしょうか…?実際どちらも食べた事はありますが…正直違いはわかりません!どっちも美味しい!!ですが、ぶどう農家さん的には種ありの方が味のコクが違うと言います。きっとその道のプロにはわかる“違い”というものがあるのでしょう…。

あ、でも、種ありと種なしではちょっと違いがあります。
ジベレリン処理には【ぶどうの粒を大きくする】という効果もあるので、種なしの方が小粒になります。色も黄色みが強く出る傾向がありますよ。

甘いのどっち?

さて、ここからが今回の本題です。

色味違いのシャインマスカット、左が鮮やかな緑、右が黄色い
色味違いのシャインマスカット

一般的にスーパーで売られているものは、左のような鮮やかな緑色のイメージが強いと思います。
一方、直売場などで販売しているものは黄色が多いです。

パッと見、鮮やかな緑の方が手に取りたくなりますが…甘いシャインマスカットを食べたいなら黄色を選んでください。黄色いもの方が糖度が高く甘いんです。

色によって甘さがわかるカラーチャートもあって明文化されています!

シャインマスカットの糖度カラーチャート
カラーチャート参照元:山梨県総合理工学研究機構

3の色以上になると糖度は18以上の確立が高いそうです!

黄色くて糖度が高いシャインマスカットは果肉が柔らかめで、濃厚な甘さが味わえます。
緑色の方が甘くないわけではありません。爽やかな甘さと引き締まった果肉が楽しめます。
どちらも糖度は十分にあるので、結局は食べる人の好みになります。
ですがもし、イメージで黄色を避けているならば…それはもしかしたらもったいないことをしてるかも?ぜひ黄色めのシャインマスカットも食べてみてください!甘くて驚くこと間違いなしです。

黄色いシャインマスカットは新鮮?

また、黄色で柔らかいというと気になるのは鮮度。
鮮度が落ちているのでは…?という考えが出てきてしまうかもしれませんが、黄色いからと言って鮮度が落ちるというわけでもありません。

シャインマスカットの鮮度は果実の色味ではなく、粒の付いている軸で判断ができます。軸が緑色のものは鮮度が良い証拠です。

粒の表面の白い粉って…?

また、ぶどうの粒の表面に白い粉がついているものをよく見かけます。
この白い粉は「ブルーム」と言って果実の脂質が由来の「ろう」が表に出てきたもの。
農薬じゃないかと間違われる方もいますが、自然由来のもので、ぶどうにとってとても大切なもの。
雨や朝露などの余分な水分を弾いて病気になりにくくしたり、逆に果実から水分が蒸発するのを防いでくれます。

つまり、ブルームがついているというのは、美味しいぶどうを見極めるポイントの一つとも言えます。白い粉を避けないでくださいね。むしろ選んでいきましょう!

ブルームがしっかりとついたおいしそうな巨峰
こちらは巨峰ですがブルームがしっかりあって美味しいよ~って叫んでます!

美味しく長持ちさせるコツ

最後に、ぶどうの保存方法についてお伝えします。

すぐ食べるなら

購入してからすぐに食べるのであれば、ポリ袋に入れて冷暗所にて保管してください。食べる2時間ほど前に冷蔵庫で冷やして食べると冷えすぎず、ぶどうの甘さを楽しめます。
ただ、ぶどうが出回る時期は夏~初秋。適当な冷暗所が無い場合は、冷蔵庫の野菜室で冷蔵するのがおススメです。ぶどうは冷やしすぎると甘みが感じにくくなることがあるので、冷蔵庫に入れてしばらく経ったぶどうを食べる場合、食べる少し前に冷蔵庫から出しておくのが美味しく食べるコツですよ!

美味しさ長持ち!イチ押しの保存法

私のオススメする美味しさが長持ちするイチ押しの保存方法は…1粒ずつにして保存する方法です!

粒がついている軸の部分で1粒ずつカットして保存する方法で、最初に少し手間はかかるのですが、そのまま保存するより長く日持ちするし、食べる時にとっても食べやすいんです!

カットした粒は密封容器に入れるか、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存。(お皿に入れてラップでもOKですよ。)

ポイントは粒の根元に付いている軸の部分を残しておくこと!軸が粒のフタの役目をしてくれるので、水分の蒸発を防ぎ鮮度が保たれます。

おススメの保存方法、粒カットの参考画像
ひと粒ずつのカットとはこんな感じ!

洗うのは食べる直前

また、水洗いは食べる直前にする!というのも美味しさを保つポイントの一つ!
先ほど説明した「ブルーム」ぶどう本来が持つ自然の保存効果。ブルームは洗い流さない方が美味しさを保ってくれるんです。また、食べる時もブルームは自然の成分なので無理に洗い落とす必要はありませんよ。

以上、シャインマスカットは黄色い方が甘いという事がわかりました!
おススメの保存方法もぜひ試してみてくださいね!

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ぶどうのシーズンもあと少し!残りのシーズン、後悔のないように美味しいぶどうを食べまくりましょう!!