静かな森の中にある美術館「宇都宮美術館」とキバナコスモス

自然と芸術の調和「うつのみや文化の森」

宇都宮市中心部の少し北側にある、閑静な住宅地豊郷台
高台にある美しい住宅地と、帝京大学宇都宮キャンパスの間を抜けると現れるのが「うつのみや文化の森」。約26ヘクタールの丘陵地にあるこの公園では、アート系のワークショップや自然観察会などが度々開かれている、自然と芸術に触れることができる公園です。
そしてこの「うつのみや文化の森」の中に「宇都宮美術館」があります。

宇都宮美術館

宇都宮美術館は宇都宮市制100周年を記念して1997年3月にオープンしました。
「宇都宮美術館」を含む「うつのみや文化の森」は緑豊かな自然環境の中で、市民の憩いの場、芸術文化活動の拠点施設をして活用されることを目的としています。

基本的な展示内容はコレクション展企画展
コレクション展は国内外の主に20世紀以降の美術・デザイン、また宇都宮市にゆかりのある美術作品を中心に収集・公開しています。
それ以外に、海外・国内の優れた作品を年に5~6回企画展として紹介しています。

実際に行ってみた

厳しい残暑が続く8月の終わりに、涼しい美術館でアートを感じに行ってきました。

うつのみや文化の森案内板。めっちゃ広大!
うつのみや文化の森案内板。めっちゃ広大!

「うつのみや文化の森」駐車場からスタート。文化の森の中を通って美術館へ向かいます。
美術館の入り口近くにも駐車場はありますが、体の不自由な方や高齢者向けとなっています。

美術館とレストランの案内看板がありました
美術館とレストランの案内看板がありました
木々に囲まれた道を上ります。山法師の実が沢山落ちていました。
木々に囲まれた道を上ります。山法師の実が沢山落ちていました。

公園内にアート作品もあるので、楽しみながら美術館向かうことができます。

バリー・フラナガン《ホスピタリティー》1990年
はるか遠くにある作品、見えますか?
サンドロ・キア《ハートを抱く片翼の天使》1996年
美術館に行くまでにも芸術に触れられます
階段前に設置された迂回ルートの案内板
階段の手前に迂回ルートの案内板がありました
階段を登ったら美術館はもうすぐです
階段を登ったら美術館はもうすぐです

美術館に到着!

モダンな造りの宇都宮美術館外観
モダンな造りのオシャレな美術館です
今回の企画展ポスターと大谷石の柱。市内の公営施設には大谷石が沢山使われています。
大谷石が使用されていますね
クレス・オルデンバーグ《中身に支えられたチューブ》1985年
大谷石の柱から見える作品。絵具だ!

美術館の中はもちろん撮影禁止ですので美術館の写真はここまでですが、館内にはレストランやミュージアムショップもあり、芸術鑑賞から食事に買い物と、至れり尽くせりな施設となっています。
また、ミュージアムショップの横には情報コーナーがあり、貴重な蔵書も自由に閲覧できる休憩スペースがあります(FreeWi-Fiも完備)。

私が訪れた際の企画展は「芸術家たちの南仏」。
第二次世界大戦前後の南フランスで作られたマルケやマティス、ピカソやシャガールの作品たち。絵画はもちろん、映像作品や彫刻、タペストリーや陶芸品などたくさんの展示品がありました。

ちなみに…ちょうど私が行った時はコレクション展は展示替えの為、お休みでした。
通常であれば企画展のチケットでコレクション展も観覧できたのでちょっと残念…。

来館前に、公式サイト もしくは 公式X(旧Twitter)をしっかりとご確認いただくことをおススメします!!!

宇都宮美術館|ホーム
栃木県宇都宮市にある美術館、宇都宮美術館の公式ウェブサイト

最近行く機会が減ってしまっていましたが、行くとやっぱりいいですね、美術館って。
企画展の開催中には、展示の内容に合わせた講演会や学芸員によるギャラリートークも開催されたりもしています。公式サイトをご確認の上、イベントと併せて訪れるとさらに楽しめると思います。

私が行った企画展「芸術家たちの南仏」展は2023年9月24日(日)までの開催です。

企画展「芸術家たちの南仏」展は2023年」9月24日までの開催です。

次回の企画展は「ヨシタケシンスケ展かもしれない」展。
なんと、人気絵本作家のヨシタケシンスケさん初の大規模展示会。2023年10月15日(日)から12月24日(日)までの期間で開催されます。

調べたところ…なんと東京から始まり全国を巡回している展示!結構こういう巡回展示って、東京でやってると栃木飛ばされちゃうことがあるので…開催地が細かいのは嬉しい!

公式サイトもあるのでチェックしてみて下さいね。
「ヨシタケシンスケ展かもしれない」公式サイト

次回の企画展「ヨシタケシンスケ展かもしれない」展は2023年10月15日から12月24日まで!
宇都宮美術館

〒320-0004 栃木県宇都宮市長岡町1077 うつのみや文化の森内
●開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館して翌日休館)、祝日の翌日(祝日の翌日が土日祝日の場合は開館)
観覧料:コレクション展は一般310円、大学・高校生210円、小・中学生100円

 ※4/1(市民の日)、11/3(文化の日)は宇都宮市民は回覧無料
 企画展はその都度異なるため、公式サイトにてご確認ください。
 ※企画展のチケットでコレクション展の観覧もできます。

キバナコスモス群生地

そして、8月下旬から9月あたりにうつのみや文化の森に訪れる際にはぜひ立寄ってみてほしい、隠れたオススメのポイントがあります。
文化の森の下の方にあるキバナコスモス群生地です。

満開のキバナコスモス
満開のキバナコスモス

私が行った時はちょうど見頃で満開でした!

一面キバナコスモス畑
すごくないですか?
2m近くあったキバナコスモスたち
近づくとすごく背が高かったです
撮影しに来た人たちが沢山いました。めちゃくちゃキレイ!!
撮影しに来た人たちが沢山いました。めちゃくちゃキレイ!!

8月下旬からひと月ほどの間、きれいなキバナコスモスが楽しめるようです。
駐車場から南に500mほど降りていくとたどり着きます。
砂利道プラス、コスモスが咲いている付近は舗装されておらず、道が良いとは言えませんのでスニーカーなど、歩きやすい靴で行ってください。

あと、絶対忘れちゃいけないのが虫除けスプレー
同行者がアブに襲われて大変でした…が!それでも行って良かったと思える景色!
みなさまはぜひ虫除けスプレーを必ず持って、行ってみてくださいね!

キバナコスモス群生地

キバナコスモス群生地はうつのみや文化の森駐車場から500mほど下った場所にあります。
ホタルについての看板があったので時期によってはホタル観賞もできる場所なのかも?

車でも行けますが、細い道なので車は停めたまま徒歩で行くのがおススメです。

キバナコスモスの咲いている場所の上の方から群生地に降りることができます。
近くで見ても、上の道から全体をみてもてもきれいです。
とにかく虫はすごいので、虫が苦手な方は上の道から眺めるだけの方がおススメかも。